Endlesss Studioの発表
はじめに
すでにiOS版としてEndlesssという音楽制作アプリケーションがリリースされています。これは先週全世界でリリースされたばかりのアプリケーションです(本記事執筆は2020-04-10)。 そして今回、MacOS/Windowsのスタンドアロンアプリケーション/VST/AUで動作する音楽制作アプリケーションとしてEndlesss Studioが発表になりました。 これはEndlesssのPC版で、日本時間の2020-04-10 0:00にアナウンスされキックスターター向けのキャンペーンが告知されています。
Endlesssとは何か
iOSで動作する音楽制作アプリケーションで、rifffと呼ばれるクリップを重ね合わせて音楽を作るスタイルです。Ableton Liveのクリップに似たような存在だとイメージしていただけると理解しやすいかもしれません。テンポやキー、クオンタイズも設定可能で直感的、偶発的に誰でも簡単に音楽制作を楽しむことができます。rifffはドラムやシンセサイザーなど組み込みの音色だけではなく、外部入力から声や楽器などの録音も取り込むことが可能です。
ひとりでジャムることも可能ですが、このアプリケーションの醍醐味は世界中の誰かと一緒にジャムれることです。自分のジャムを公開したり、公開されているジャムに自分が参加したりと手軽にいつでもジャムを楽しめます。音楽SNSのようなイメージではありますが人をフォローするという機能はありません。人とのつながりよりも、あくまでも音楽であるジャムにフォーカスされた設計になっています。ジャムにはアプリから参加することが可能ですが、招待する場合にはリンクをシェアする必要があります。
apps.apple.comEndlesss Studioとは何か
Endlesssの楽しさをPCでも楽しめるようにした現在開発中のプロダクトです。 スタンドアロンでの利用やDAW、iOS版との連携が可能との紹介がされています。
以下のURLからメールアドレスをご登録いただくとキックスターターのための案内がメールで届きます。
現在60%の価格になっており、プランが2つ用意されています。プランで大きくことなるのはロスレス圧縮オーディオ、サンプルパック、ジャム履歴へのアクセスが1年なのか無期限なのかという点です。
備考
用語について
Endlesssやrifffの文字を見た際にEndlessやriffの書き間違いかと思われたかもしれませんが、公式サイトやアプリでもその記載があります。おそらくインターネットでの検索性を考慮したプロダクトとしての造語だと考えられます。
創業者のTim Exileさんについて
ミュージシャンでありNative Instrumentsのインストゥルメント開発にも携わっている方のようです。EndlesssやEndlesss Studioはミュージシャン発のプロダクトと言えるでしょう。
Tim Exile – Performance-led musician and technologist